馬牛沼は白石市にあります

福島市から国道4号線を北上し、国見峠を越え宮城県白石市に入り、しばらく進むと、左側に見えてくる沼があります。すぐ前に産直のお店があるので目に付きやすいと思います。「鯉供養」の石碑が浮かぶように建っていて、以前から気にはしていたのですが、ここ半年ほど水がないので、ますます気になり、調べてみました。すると、千年以上も前から謂れのある沼でした。

明治30年頃から鯉の養殖をしているらしく、冬の間は水を抜いているとのこと。

800年代初頭に征夷大将軍坂上田村麻呂の馬が落ちた沼ということから始まって、伊達政宗の曽祖父種宗と祖父晴宗の争いで桑折影長が籠もった馬牛館という館があったらしい。国道4号線を挟んで反対側には、明治天皇の東北行幸で訪れた際に建てられた明治天皇駐蹕之碑があるとのこと。白鳥の飛来地としても有名らしく、今日も30羽ほどではありましたが羽を休めている姿が遠目に見えました。

福島県白河市から続く旧奥州街道沿い。芭蕉と曽良はこの沼を眺めながら通ったと解る一説が曽良の随行日記に記されているとのこと。