1年ちょっと前、2014年12月15日の放送ですが。
免疫力を高めるスーパー海藻「アカモク」
<VTR出演博士>
佐々木 久雄博士 東北大学 環境生態工学研究室 教育研究支援員/工学博士
海藻の研究一筋25年・佐々木博士が注目しているのが、「アカモク」
アカモクとは?
褐藻類(かっそうるい)と呼ばれるワカメや昆布の仲間。
生命力が非常に強く、1年間で7メートル近くに育つ事もあるという。
●佐々木博士が注目しているのは、アカモクに含まれている栄養素で、ネバネバ成分の「フコイダン」。
フコイダンは、水溶性食物繊維の1つ。
●食物繊維には、水に溶けにくい不溶性と、水に溶けやすい水溶性の2種類がある。
不溶性食物繊維
主に野菜や豆類などに含まれる。
水溶性食物繊維
モズクやワカメ、メカブなど、主に海藻類に含まれる。
腸の中で善玉菌のエサとなり、腸内環境を整える事で、免疫力を高める効果がある。
これまで水溶性食物繊維は、食品中に含まれる量が少なく、効率的に摂取しにくいといわれていた。
⇒ アカモクには水溶性食物繊維のフコイダンが、モズクやメカブの3倍~5倍、含まれているという。
●アカモクはそのままでは食べず、加工して食べる。
(1) 採ったアカモクを、熱湯に浸ける。⇒ 褐色だったアカモクが、緑色に変化。
(2) 湯通ししたアカモクを細かく刻む。⇒ ネバネバが強くなる。
●アカモクは採れる地域により呼び名が違う。
秋田県では「ギバサ」と呼ばれ、よく食べられているという。
<上山医師解説>
海藻のネバネバは、胃酸の攻撃から守る力があるので、色々な栄養素がきちんと腸まで届く。
栄養の吸収を考えた場合、ネバネバで守られて腸に届くというのは、非常に効率がいい。
<姫野医師解説>
海藻類というのは、非常にミネラルが多く含まれ、中でもクロムが重要な働きをする。
※ミネラル…体内で合成できない為、食品で摂取する必要のある栄養成分。
※クロム…糖の代謝を促す働きがあり、不足すると血糖値が下がりにくくなる。
<辨野博士解説>
免疫力をアップするという点や、整腸作用がある点以外にも、
水溶性食物繊維は、滑らかに便を出すという事が、非常に大事なポイント。
<丁医師解説>
漢方では、この様な種類の海藻類は、食べ過ぎると体を冷やすといわれている。
腸の弱い人が冷たいまま食べ過ぎると良くないので、
味噌汁などに入れ、温かくして食べると良い。
お酢やポン酢には体を温める作用があるため、海藻に合わせると胃腸の冷えを軽減する事ができる。
<秋津医師解説>
すぐに飲み込まず、しっかりと良く噛んで食べる事が大切。
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